もちろん子供たちを見守る目が十分に行き届いていれば問題ないのかもしれませんが、ベッドタウンとして新しく八千代に移り住む方がどんどん増えてきている今日では、なかなか近所づきあい自体が難しくて、声を掛け合うなんてことも気がひけるなぁ・・・というのが本当のところ。理想論の前に、何かきっかけがないと太刀打ち出来なそう。
小学生くらいのお子さんがいれば、学校を介して情報も入りやすいし、むしろ御父母という立場で協力する機会も多いのではないかと思いますが、私もそうですが、就学前のお子さんがいる家庭や、全く子供たちと関わりのない家庭には、一体どんな取り組みがなされているのか情報自体が入手しにくいと思いませんか?興味があっても、はてどこへ聞けばいいのか?
かといって、わざわざ市に問い合わせるのも面倒だし・・・。もっと手軽に、少しでもいいから情報が入手できるツールがあれば、「この街はこんな取り組みがされていて、こんな部分が不足してるんだなー」と、随分日常の暮らしに対して見る目が違ってくるのかもしれません。
世論は「昔のように地域の力を見直すべき」という方向に傾いているようですし、地元の安全は地元住民でカバー!となれば、小学校のお子さんがいてもいなくても、市民として現状は知っておいて損はないはず。
そこで今回は、「子供たちの安全がどのように守られているのか」というテーマで八千代の街をレポートしてみました。
まずは調査のとっかかりとして、八千代市内にある21校の各小学校にメールでアンケートを行い、現状についてお伺いするところからはじめてみました。質問内容は学校側で対処出来ることという視点から、@学校への不審者侵入防止対策、A登下校時の対策の2点についてお尋ねし、また学校だけでは対処しきれないが必要だと思われることがないか、B八千代市全体で取り組みが進めばよいと思われる対策、という点についても併せて問い合わせてみました。
この内容で、年末一斉に送信してみたんですが・・・。
やっぱり、まだまだ「怪しい」サイトなんでしょうか?そうですよね、見知らぬ人から「対策を教えてくれ」と言われても、なかなか返事できませんよね・・・。
1ヶ月、2ヶ月待って、お返事をくださったのはたったの3校!細かくは書いていただけなくても、返信くらいはあるかなと期待していただけに、甘かった・・・と肩を落とす私。しかも、そのうち2校は「不審者対策は行っているが、詳細については防犯上お知らせすることは出来ません。」ということで内容をお伺いすることは出来ず、結局詳細についてご親切に教えてくださったのは、1校だけでした。
この貴重な1校の取り組みは、次のような内容でした。
〔校内への不審者侵入防止対策について〕
@校門・出入り口を閉める
A職員による声掛け
B来校者全員に名札をつけてもらう
C監視カメラを設置する
D職員が防犯グッズを身につける
E防犯研修や訓練を実施する
Fインターホンや放送など、校内緊急システムの確立
G地域や警察・関係機関との連携(情報共有やパトロール実施など)
H防犯用品の設置
〔登下校についての対策〕
@自治会による防犯パトロール
A保護者や生徒への注意喚起通知を配布
B職員による下校現場指導(地域に分かれて途中まで送るなど)
C下校時刻を合わせる
D登下校時の職員によるパトロール
〔八千代市全体で取り組みが進めばよいと思われる対策〕
@防犯ブザーの一律配布
A不審者情報の一斉メール送信
B関係機関の緊急連絡網の整備
なるほど。
自分が小学生の頃を思うと、集団下校はあっても先生が一緒に下校に引率するなんて考えられません。それに、学校には自由に出入りできるイメージがありましたが、ちゃんと来訪した人は名札を下げないといけないんですね。企業の入退館管理を彷彿とさせます・・・。
けれども、さすがに1校だけでは八千代市全体の状況を把握するには少なすぎて、よく分かりません。これらの取り組みが、この学校に限ったことなのか、他の学校も一様に行っていることなのか?また、「市で取り組みが進めばよいと思われる事項」に不審者情報の一斉メールを送信して欲しいとありますが、こういう情報は今タイムリーに回ってないってこと?
都内の例では、警視庁のサイトに区ごとに不審者情報が整理されていて、具体的に「こんな場所でこんなことがありましたよー。」という内容のものがいつでも閲覧できるようになっています。しかも平日毎日更新というタイムリーさ!(こちら)
そういう不審者情報が具体的に分かるサイトなどは、八千代市にないのかしら?などなど、謎が深まるばかりです。
そもそも、2校から「子供の安全上、対策を教えることはできません」との回答がありましたが、全部が全部教えてはいけない対策なんてことはないと思うんですよね。
防犯対策は、犯罪が起きたときにスムーズに対策できるよう取り組むことはもちろん大切ですが、それ以前に「やっているよ」ということをアピールすることによって、けん制効果を高めることも重要なはずなんです。そのために、開示した方が抑止効果のある情報については、積極的にアピールする必要があるわけです。それなのに、開示しない方が良い情報(例えば、監視カメラの具体的な設置場所など)とひっくるめて「安全上教えられない」というのは、ちょっと勿体無い話です。
やっぱり市民としても、けん制効果に役立つ情報ぐらいは知りたいし、ちゃんと対策されているんだなーと、安心したいですよね。特に、これから学校にお子さんを入れるご家庭ならば、八千代市の学校は大丈夫なんだ!とか、ここは逆にカバーしてあげないとだめなんだ!とか、判断材料としても知っておきたいと思うんです。私もこれから親になる身として、そう思ったので・・・。
それに、レポートで書いておけば、もしかしたら「犯罪がしにくい街っぽいなぁ」というイメージがつくかもしれないし。
学校に聞けないなら、それを管轄している市に聞いてみるしかない!
と思い立ち、2月の上旬頃に市へ対策についてメールでお伺いしてみました。
学校のことがあったので、やっぱり無視されるかなー?とあまり期待せずにいましたら、1週間ばかりして、「メールだとなかなか意図が伝わりにくかったりしますし、直接お伺いしてお話させていただきたい。」との有り難いお返事が!
ということで、次回はこの問題に関する管轄は八千代市教育委員会の保健体育課へ、なび子初体験!の教育委員会体験?レポートということになりました。
市役所の中ではなく、大和田駅から徒歩9分くらいの場所にある2階建ての教育委員会の建物でお話をお伺いできるそうです。
はたしてどんなお話を引き出せるのか?!
その模様は、近日公開・・・。
【街の安全についての最新記事】
自分の子供がそういう年齢になってきたのでとても心配です。
でも近所の人の反応を見ているとまだニュースになっているのは人事でしかない様子。
八千代ナビの応援をしますので、どんどんこういったレポートをUPしてください♪期待してます。
学校の宿題にピッタリです!
アリガト!!!!!
!(^@^)!
緑が丘周辺自治会では防犯パトロールを行ったり、八千代でも防犯活動に積極的なところだそうですが、それでも、こんなことは結構あるよとのこと。
開示することで抑止効果が期待できる情報公開のご提案など、ぜひ行政にも持ってもらいたい視点ですね。応援してます♪